MAD MAX: FURY ROAD

WHAT'S YOUR NAME??

ジョージ・ミラー監督による「世紀末救世主伝説」!

延々と異形のモノがカーチェイスしてるだけの意識低い系映画。だがそれがいい。

3Dや4Dとの相性は抜群!そう言う意味では画期的です。

*感想を。(ネタバレ)

①.リアル物理法則>>越えられない壁>>CG (2015年時点)

やっぱ「生スタント」は重みが違います。あの魔改造車たちも、実際に作って、爆破しているから迫真性が段違いです。過去に死人を出した(?!)腹のくくり方は半端じゃないですね。CGは技術であって演出ではないという良い見本。「一番CG使ったのはフュリオサの義手部分」とか、素晴らしいですね。

②.映像の濁流、物語の咆哮

とにかく映像が怒濤の勢いで押し寄せてきます。オマージュや記号が散りばめられていて情報量は多いんですが、それを越える熱量(実際の爆破含む)で、もう、あの手この手で転がされます。

そして、説明が無いんじゃなく、説明を排することで世界観に没入させられる。物語はこの世界観で鳴り響く「こだま」です。轟音のこだま。どの音に耳を合わせるかによって「マックスの自己探求の物語」「女性達の自立の物語」「ニュークスの成長物語」など多面的に出てきます。そう言う意味では詩的、神話的な雰囲気を出しています。

最後に、この熱量と轟音が観るものの神経を麻痺させます。つまり、キメた状態ですね。はい。

③.ジョージ・ミラー監督(と書いてマスターマインドと呼ぶ)に土下座するレベル

普通30年ぶりの復活と言えば、近々5年間くらいで急造した雰囲気ですが、マスターマインドは30年間しっかりと仕事してました!映画のシーンごとや各種資料を分解していくと、設定細かすぎです。奥行きが広すぎです。しかも、それを映像の解釈をつかって力業で詰め込んでいるのが凄い。全てを映像に結実させる技量(もちろん資本の問題もあり)は熟練の職人と言えます。70歳で革ジャン来てインタビュー答えてる時点で相当ヤバイです。

④.マッドマックスに恋愛要素?

ちゃんと体液交換があるじゃないか・・・え、違う? ニュークスとも?

⑤.レーティング

R-15+指定ですが、個人的には賛成。興行収入が38位とか言われてますが、分母が違うのだよ!分母がぁ!まぁ、理由としては「最初から指定しとけばムチャクチャできるでしょ」と開き直ってる制作陣の意図を感じられるのと、これだけ情報に垣根のない世界で「大人の楽しみ」という〝可能性〟が素敵です。でも、地上波で楽しみたいのはありますけど。

さぁ、15歳以上の紳士淑女のみなさま…このフザけた大人の世界へようこそ!

*インタビューにて監督が「フェミニズム要素はむしろ物語を構築する中でたまたま出てきたモノ。女性の自主性がなければマックスとイモータンが女性を取り合うだけの話になってしまう」 → 往年のファン「ユリアー!」

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未知なる独断と偏見を

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