ゲルニカ

ビバッ大正浪漫。

＊型鍵盤奏者にして作曲家、戦前アヴァンギャルドに大衆性を加味した折衷様式とでも言うべき作風を誇る上野耕路による作曲・編曲及び演奏、巧みな表現力を身に付けた女優でもあり輝くばかりの美声の持主、様々な分野で男性芸術家を圧倒する活躍を見せる歌姫戸川純による創唱とも言うべき歌唱、ダンディズムと猟奇趣味を揺く蛇状曲線体の中に描き、又突き離さんばかりの単刀直入な詩体を誇る詩人でもある画家太田蛍一による歌詞・美術によりゲルニカは成る。

＊最高です。アートワーク、世界観、技術、創造性、どれも一本抜けています。本人達にやる気が無いからあまり露出もせず（スイートキッスのCMには出てたらしい）、評価もあまり無かったのですが。これは良い！

＊リバイバルをする（するといっても大正時代ってだけでおかしすぎですが）にもプロットだけもらってきて、中身をアヴァンギャルドに変えているというのが素敵すぎです。